キャンピングカー購入後に後悔しない方法
「キャンプブーム」が続いています。最初の頃は、一人静かに人気の少ない場所へソロで行って楽しむ雰囲気が強かったように感じますが、最近では家族やグループで楽しむ方向へと変わってきているように感じます。
そして、キャンプブームによって大きく変化したのが「キャンピングカー」を購入する人。
東京や大阪でキャンピングカーのイベントがあると人が集まりますし、ネットニュースなどでは、キャンピングカーを注文する人が増えて、納車まで待ち期間が長くなっているということも聞きます。
このような流行へと変化したのは嬉しいことですが、変化を感じて購入された人の中には「買って後悔している」という人もいるとか。
キャンピングカーは決して安い買い物ではありません。買ってから後悔するのは出来れば避けたいもの。
そこで今回は、キャンピングカーを所有することの楽しさも難しさも知っているアイリンクスが、キャンピングカーを購入して後悔しない方法をお話していきます。
目次
1: キャンピングカー購入後に後悔しやすいポイント
キャンピングカーは、ある意味「男性の憧れ」アイテムのひとつと言えます。オートバイや腕時計と同じような雰囲気がある「持っているだけでうれしい」アイテムです。
しかし、オートバイや腕時計のように所有しているだけで楽しめないのがキャンピングカーの難しいところ。購入後に後悔しやすいポイントを知った上で検討してください。
(1)運転
街中でよく見かけるキャンピングカーのサイズは、普通乗用車よりも少し大きいサイズのトラックがベースになっています。
そのため、次のような部分が普通乗用車とは違ってきます。
- 車高が高い
- 風の当たる面積が広い
- 居住空間があるので慎重な運転が要求される
- トラックなので旋回性能が低い
- 運転席が意外に狭い
- 軽快でクイックな走りはできない
- 勾配のきつい上り坂は登坂車線を走ることになる
- 高速道路も基本的には左側車線を走る
要するに、普通乗用車と同じような感覚で運転すると、ストレスが溜まってしまうということです。
少し風の強い日に橋の上や高速道路を走ると、風の力をモロに受けて進みません。クルッと小回りできないので、何度か切り返さないといけないこともあります。そして、切り返しするとき、後ろが見づらい。
普段コンパクトカーやファミリカーを運転されている方ですと、内輪差を大きく感じて曲がるのが不安になることもあるでしょう。
「慣れれば問題ない」という部分ではありますが、最初のストレスが強すぎると「買わなきゃ良かった」と後悔する理由になってしまいます。
(2)サイズ
キャンピングカーは種類によって居住空間のサイズが変わってきます。そのため荷物が多いのに小さいサイズのキャンピングカーを購入すると、めちゃくちゃ使いづらいんですね。
反対に、そこそこ居住空間のあるサイズのものを購入すると、装備を揃えておかないと「何も無い寂しい部屋」になってしまいます。
また、キャンピングカーで旅をする期間やルートによっても変わってきます。そこそこ広いと感じていたキャンピングカーでも、大人二人が1週間ほど旅行するのに使うと、結構狭いと感じることもあります。
今の使い方で選ぶのか、少し先を見越した使い方で選ぶのか。ここを間違えると「もっているだけ」のキャンピングカーになってしまいます。
(3)駐車場
キャンピングカーには駐車場問題がつきまといます。オートキャンプ場などでは全く問題ないのですが、街中では次のような問題に直面することもあります。
- 車高が高いのでコインパーキングが使えない
- 屋根が高くてスーパーの駐車場へ入れない
- 立体駐車場が使えない
- ファストフードのドライブスルーも高さ制限で入れない
キャンピングカーは、どうしても高さの問題で制限に引っかかり駐車できないところがあります。
郊外へ出掛けるだけなら特に大きな問題になりませんが(スーパーの駐車場も平面で広いので大丈夫)、街中でも使おうとすると困ったことになります。
(4)維持費
車を持つと維持費がかかります。これは普通乗用車でも同じです。
ここで問題になってくるのが、キャンピングカーの利用頻度。普通乗用車のように頻繁に使うなら維持費も納得です。しかし、2~3ヶ月に一度しか使わないキャンピングカーに、普通乗用車と同じか、それ以上の維持費が掛かるのは負担が大きいですね。
購入してみたのは良いけれど、冬に使おうと思ったらスタッドレスタイヤが必要になって、4本購入すると高いので後悔している。こういう人もいるはずです。
(5)メンテナンス
キャンピングカーは車の面積が普通乗用車よりも広い。ということは、洗車するとけっこう大変ということです。
慣れないと1日がかりです。屋根の上を掃除しようと思うと、リアラダーに登るか、背の高い脚立が必要です。
また、これは忘れがちですが、洗車できるスペースがあまりありません。コイン式の洗車機には入りません。
さらに、装備もメンテが必要です。メンテしておかないと、いざ使いたいときに動かないという悲しいことになります。特に、夏にエアコンが動かないと地獄です。冬にヒーターが動かないと寒くて眠れません。
(6)利用回数
購入してから2ヶ月くらいは毎週末使っていた。でも、だんだんと使う間隔が長くなって、今では2~3ヶ月に一度使うかどうか。
こういう悩みが原因で後悔する人もいらっしゃいます。
(7)防音・遮音
キャンピングカーって、外から見るとガッチリとした居住空間のように見えます。しかし、戸建て住宅のような防音性や遮音性はありません。
普通乗用車よりも防音性や遮音性はありますが、ご自宅のような状態にはなりません。この問題を知らないまま購入すると、使ってみてから後悔します。
2: 後悔しないためには特性を知っておくことが重要
キャンピングカーを購入して後悔しないためには、タイプ別の特性を知っておくことが大切です。
(1)キャンピングカーのタイプ特性を理解しておく
キャンピングカーには、次のようなタイプがあります。
- キャブコン
- 軽キャン
- バンコン
- バスコン
こういうのが一般的です。
キャブコンが最も使いやすく初心者の方でも扱える車です。
軽キャンは軽自動車をベースにしていますので運転はしやすいですが、居住空間が狭いため車中泊専用と考えるならおすすめです。
バンコンはハイエースなど「バン」を改造したキャンピングカーです。そのため外から見てもキャンピングカーとはわかりません。居住空間もそこそこありますし、運転もバンなのでキャブコンほど慣れが必要ということもありません。ただし、居住空間の快適さは、キャブコンには負けてしまいます。
バスコンは、マイクロバスなどをベースにしたキャンピングカーです。バスがベースなので居住空間が広い。でも、運転には技術が必要です。ロングボディーの車を運転し慣れているなら選びましょう。でも、駐車場問題は解決できません。ここが難しいところです。
(2)除外するべきタイプを知っておくと安心
上記のような特性をもっているため、一般的なご家庭で購入する場合、以下の2つは除外するのがベストです。
- 軽キャン
- バスコン
小さすぎて使いづらい。長すぎて運転しづらい。こういうのは後悔しやすいタイプです。
(3)普段使いの範囲を考えよう
キャンピングカーを購入した後、普段使いの車もキャンピングカーにするなら「バンコン」がベスト。大抵の駐車場へ入れます。
普段使いは乗用車。二台目にキャンピングカーという場合は「キャブコン」がおすすめです。なんと言っても見た目に「キャンピングカー」ですから持っていて楽しい。そして、キャンプ用に作られているので使いやすくて快適です。
3: 理想は購入前に試してみる「レンタル」
購入してから後悔しないためには、キャブコンのキャンピングカーをレンタルして二泊三日くらいの旅行へ出掛けてみましょう。
すると、自分たちの旅のプランや使い方に合っているのかどうかわかります。見ているのと違うところがキャンピングカーには多々あります。それは思いもしなかった楽しい部分もありますし、自分たちの使い方には合っていない部分もあります。
購入するまでに、季節を変えてレンタルして試すことで、後悔することがなくなります。購入して後悔しそうな方は、使いたい時だけレンタルするのが良いですね。維持費も掛かりませんし、洗車しなくていいですし、ご自宅での駐車場問題もなくなります。
4: 購入後に後悔しかけたときは焦らずこんな方法で
万が一購入後に後悔しかけたときは、焦らず「委託」という方法を検討してみてください。
アイリンクスでは、あなたの大切なキャンピングカーを乗らないときにレンタルして収入を得られる「委託」という仕組みを提供しています。
くわしくはこちらのページをご覧ください。
<https://ilinx8.co.jp/consignment-vehicle/>
キャンピングカーを購入して乗らない期間が長い方は、その間はキャンピングカーに少しでも稼いでもらうことができます。維持費やメンテナンス費用の足しにはなります。
5: まとめ
キャンピングカーを購入するときには、レンタルで試してから購入するのがおすすめです。
というのも、見ているだけではわからないことがあるからです。実際に季節に合わせてレンタルし、オートキャンプ場やRVパークを使って楽しむことで、自分たちの旅に便利なのか合っているのかを確かめておきましょう。
納得してから購入しても遅くはありません。慌てて勢いだけで購入して後悔するのはもったいないことです。
「楽しめてこそキャンピンカー」だとアイリンクスは考えています。